赤紫色の結構デカイ車。何かロゴが入ってるけど
今はどうでもいい。
「つ 10 ・19」
「は?ツイチゼロイチキュー?何言ってん。」
「翔ちゃんが何言ってんの。ナンバープレート。」
「何やソレ。」
「翔ちゃん、アレだぞ?あのな、ホラ、見えるよな?」
「うん。」
キャー。何か凄い画になる。
優しいお兄ちゃんと素直な弟。・・・オ゛ェエエ。
何が素直な弟だ・・ぉぇ。
今もらいゲロした人ゴメ・・ォオェ。
『ナンバープレート』を教えてもらった翔ちゃんが、
『あぁ!!』と納得する。言っちゃ悪いけど、遅い。
「アレ?アンがおらん・・。」
「えっ。」
「アンー!!どこいったアンー!!!」
お兄ちゃんが翔ちゃん以上に叫ぶ。
そうだよね。さっきまでアンとおてて繋いでアハハウフフ言いながら
クルクル踊りまわってたんだもんね。
翔ちゃん以上に変な絆が生まれているんだもんね。アハハ、ウフフ。
アンはお兄ちゃんと翔ちゃんが探してるから大丈夫でしょう。
私は事件の真相を…
「えーっと・・・。」
車の中を覗き込む。誰も乗っていない。
運転席にも、助手席にも、後部座席にも・・・。
試しにトランクも。ってかちょっと空いてるような…。
いいや。空けちゃえ。
「ょぃ・・しょっっ!」
空いた。・・・・・・・・!!!!!
「翔ちゃん!!お兄ちゃん!!」
「「ん?」」
あっち向いてホイをやっていたようで、翔ちゃんが負けてる。
↑向いてる。お兄ちゃんの指も↑。
「どうしたんだ〜!蓮もやろうぜー!!」
「アンどこいったか知ってるか〜?」
イヤお前等マジで場違いです。
〜続〜