「け、携帯?」
「厳密には、警察で携帯電話の位置を調べてもらいます。」
「そうゆうことですか」
「早速、電話をかけましょう。突然行くと迷惑ですから。」
プルルルルルル・・・・
ガチャッ、
「はい、刑事課の内山です。」
電話に出たのは若い刑事だった。
「もしもし、今からそちらに伺いたいのですが。」
「どちらさまです?」
「僕は探偵ゼロです。」
少し沈黙。
「ふ、ふざけるんじゃないよ!!」
内山刑事は電話を勢い良く受話器を置いた。
「隼人さん、切られました。電話。」
「しりませんよ・・ 」
零は口を尖らせた。
「べつに・・ふざけたわけじゃないのに〜」
あなたは子供ですか?!
隼人は思った。
「実はギャップでうけを狙っただけです。」
わ・・笑いのセンスゼロかこの人。
「さて、行きましょ、一応連絡はいれましたしね」
「あれが・・ですか?」
「そうです。さ、タクシーの運転手さんがお待ちですよ。」
二人は立ちあがり、警察へ向かった。
隼人はため息をこぼした。