日常茶飯事? 〜25〜

梨希  2006-08-10投稿
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耳の奥で、火曜サスペンス劇場のテーマが流れる。
今の状況にはピッタリとあっている。

「・・これ、アンの写真じゃない?」

そこには誰かを威嚇するように、ちょっとキバを出したアンが映っていた。

「「えっ?」」

お兄ちゃんと翔ちゃんがやっとあっち向いてホイを止めた。

「アン…え?・・???」

翔ちゃんは理解が出来ないようだ。
私も理解ができる訳無い。ついさっきここに越してきたんだから。
もちろんお兄ちゃんもだ。

「んん〜・・?ってかここどこなの?」

「蓮、ここは駐車場だ。」

何日本昔話みたいに感情こめて言ってんの。

「んな分かりきった答え私が求めている訳ないでしょうに。
この写真の中の場所。翔ちゃん何か知らないの?」

「うん・・。だって俺の家絨毯敷いてあるし。」

「毎日って事はないでしょ。洗濯しない系?」

「臭い系?」

「喋り方が古臭いわ。」

「やっぱ臭い系?」

「黙れ。臭い啓。」

「「ダサッ」」

「絨毯ぐらい洗うわ!!!!でもこの頃雨ばっか降ってて
この前はいつぐらいやったかなー…。オカンに訊こか?」

「今帰ったらヤバくない?超ヤバくない?」

「ヤバい啓ヤバい蓮ヤバい翔。」

「何ノってんねん。変な兄妹やなぁ。」

「「よく言われます」」

「あぁそうですか。」

さて、話を元に戻そう。でなければ延々に続きそう。

「これ日付とか写真に書いてないのか?普通かいてんだろ?」

お兄ちゃんが写真を覗き込む。
多分、私の話を元に戻そうよオーラが伝わったのだろう。

「書いてない・・・切られてるんちゃうん?コレ」

「「・・・」」

そうみたいだ。右隅がスッパリ切られている。
ってか下全体が直線に切られてるから気付かなかったんだ。
誰が、何のためにこんな事…。

次回に続く!!(カッコイイ終わり方しちゃった系)

〜続〜

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