クライアナノナカ…………………四人目…………

ディナー  2009-11-21投稿
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私は、今イライラしてる。

うっとーしいなぁ…。

理由は、前を走る車だ。

明かりの少ない道なのは分かるけどさ、
なんで20キロくらいで走るワケ!?

トラクターかよ!

その車は相当おんぼろなのか、テールランプは割れてて、しかも片方は点いてないから分かりにくいし…

修理しろよ!

今時、制限速度守る人なんていないよ……

てかココ、
制限速度50キロだよ!

イライラも頂点にきて、私はアクセルを踏み、
F1のスリップストリーム…だっけ?
みたいに後ろに張り付いた。

で、左足でブレーキを
踏んだりしながら、
揺さぶってみる。

私の怒りを、見事に
エンジン音が表現
してるね。

速く走れ…!

走れないなら…

どっか消えろ!





すると、そのトロい車は枝別れした脇道から
抜けて行き、その先の
トンネルに入っていった。


その直後。


キキキィィィィ……
ガシャァァァん!


事故ったみたい。

ザマーミロ(笑)

窓から聞こえた音に、
私は思わずほくそ笑んだ。





と。

気付かないうちに、
私のバックミラーに
車影が映っていた。

ほら、
私まで遅くなったから、後ろに付かれた
じゃない。

私はアクセルを踏み、
後続を一気に引き離しにかかった。






……でも。




その車、ぴったり
私について来てる。

マジ!?もう80は出てるけど?

暗い山道を、私は必死に走った。

手にはじっとり
冷たい汗。

ふと先を見ると、道が
別れてる。

ラッキー★

目的地にはまだまだ
だけど、とりあえず
後ろをやり過ごそう…
と、私は道をそれた。


すると、前には
トンネルが見えてくる。


それは暗い、
街灯一つない……







クライアナ。













キキキィィィィ……












ガシャァァァァん













終劇

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