人が生活する上で、境界線と言うものがあると思う。
それは、国と国を分ける物だったり。
自分と他人。
人と動物。
例を上げれば数限りなくある。
僕は、ある境界線を越えてしまった。
偶然に。
もしかすたら、きめらるた必然に。
運命だったかも知れない。
それは僕には分からない事だ。
でも、僕は運命だったと思いたい。
境界線を越えた先に行いた月夜に輝く蒼銀の髪をした彼女との出会いを――
僕の勝手な妄想かも知れないが――
僕がそう思っていれば――
それは、僕にとって運命だから――
まず最初に語らなければならないのは、高校二年生の終業式の夜。
満月の明るい夜の彼女との出会いからだろう。
偶然で運命な出会いの物語。