壊れた心

カーコ  2009-11-22投稿
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それは…突然やってきた別れだった。
私とかずは高校生からの付き合い。もう年月は8年も経つ。
始まりは私の一目惚れの片思いと勢いに乗った告白。かずは高校の一年上のクラブの先輩だった。最初の告白は「妹としか思えない」とのこと。振られた。それでも、かずのことを好きで居続けた。結果、電話やメールで連絡をとることが多くなり、ある朝、かずから「付きあおっか」と言われ、私達の関係は始まった。
私は嬉しくて、その日のうちに以前から恋愛相談をしていたクラブ仲間に報告した。友達は喜んでくれた。が、クラブ仲間の中にはかずのことが好きな子もいて、いつばれるか冷や冷やしながら、日々を過ごした。
いつかばれる。そう思い、友達に相談した結果、付き合っていることをばらすことにした。その子を呼び出し、ゆっくりと経緯を話した。当然、その子は涙を流した。「ごめん」としか言えなかった。その子は「しかたないね。でも気が済むまで好きで良いかな?」って言ってきた。私は頷いた。これで友達に対する隠し事はなくなった。
私とかずは、最初から上手くいかなかった。付き合って3日目で喧嘩をして別れそうになったり、かずがゲームにはまって、全く相手をしてくれなくなったりしたこともあった。喧嘩は3ヶ月に一回は大喧嘩。でも徐々にお互いの出方が理解してきて、私が謝ったり、かずが普通に会話をしてきて仲直りなど、喧嘩で別れ話になることは少なくなった。
私はかずが大好きだった。かずといると幸せだった。
かずが大学生になるときは、私の中に変化が起こった。「不安」。かずが私の知らない新しい環境に行ってしまうことに不安が生じたのだ。その不安は私が「これ誰?」などの質問にかずが丁寧に対応してくれたから、また、大学と言っても男子ばかりということが理解出来てから、不安は軽減された。話しは変わるが、かずは入試の日、インフルエンザになり、合格発表の日は一緒に付いていったが、第一志望のところに番号が無く、私が(どう声かけよう…?)と思ってると、ふらふら〜死人のようにかずが移動して「あ、あった?」と叫び、第二志望に合格していた。私達は喜びの中、かずの実家に帰った。
ちなみにかずの実家とは、かずと付き合って半年くらいたってからかずのお母さんたちと仲良く関わるようになった。

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