壊れた心−2

カーコ  2009-11-22投稿
閲覧数[208] 良い投票[0] 悪い投票[0]

かずは大学生になり、私は受験生になった。私は受験勉強をかずの家でしながらも、かずと上手くインドアデートをしていた。
側にいると喧嘩してもすぐ仲直りできるけど、離れているとなかなか自然に仲直りとはいかなかった。
かずとは毎週土曜日がデート、夏休みなど長期休みには、毎日のように会った。かずが車を購入してからは、模擬試験の送り迎えをしてくれたりもした。私達は度々喧嘩しながらも上手くやっていた。
私はセンター試験に失敗した。私にかずは「おまえならできるから、がんばれ」とメールをくれていた。かずと一緒に大学の合格発表を見に行って…私は無事に大学生になった。
大学は忙しかったけど、充実していた。友達関係が上手く行かなかなった時もかずが励ましてくれたから、頑張れた。そんなかずが、今度は他大学の大学院に進むと言い出した。私は試験を受けたかずと一緒に結果を見に行った。受かっていた。そこは研究チーム自体は男子ばかりだが、大学自体、頭の良い美人がいっぱいいるところだった。また沸き上がる「不安」。
私には就活が迫っていた。かずと少しでも逢えるように、かずの大学院に近い職場に就職した。私はかずに手伝ってもらいながら、寒い冬の中、家を探した。2月から私は一人暮らしを始め、かずと一緒に買い物をして家具を集めたりした。そして、かずにとっては、私の家は第2の家になった。半同棲のような日々が続き幸せだった。
かずにも就活が始まった。かずは頭が良い。大手の会社を狙い就活をした。就活では、就活仲間ができ、女友達もたくさんできた。私には「不安」が増えた。
不安と苛立ちをかずにぶつけると、「おまえのことは、家族のように思ってる。おまえと家庭を築いて行きたい。わかってくれ」と言われた。正直、何度も別れ話を出した。そのたびに「信じてほしい」と言われた。私は一体なにを信じたら…わからなかなった。
その年、私の誕生日は忘れられた。
かずは4月から東京に行くことになった。意味するものは遠距離恋愛。最初は離れて解るものもあるかなと思っていた。でも、何度も、それこそセックスをしながらも「離れたくない」と泣いた。そのたびにかずは「どうせ辞める会社なんやろ?辞めて一緒に東京に来てくれ」と言った。でも私にも私の生き方、職業柄、経験年数がものをいう職業だったから簡単には辞めれなかった。だから東京には行けなかった。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 カーコ 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ