寂しそうに見えた。あたしって、この街でどんな姿に映っていたんだろう。なんかよくわかんないけど、このオカマいい人みたい。行かないと逆にしつこそうなので、とりあえず行くことにした。オカマの正体は、フリータウンのゲイバーで働く尚吾(しょうご)。つまり、オカマではなくゲイだったのだ。年は教えてくれなかったが、30歳は超えているだろう。見た目そんな感じ。おしゃべり好きなのか、世話好きなのか・・・どっちもか。あたしは、尚吾の家にしばらく泊めてもらうことにした。 つづく…
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