別々だった糸。二つの、なんの特徴もない糸。
最初は、ただ絡まって。無理にはずそうとして、千切れかけていた二つの糸。
それがいつしかほどけて、結ばれて、純粋な愛を染料に美しい赤に染まる。
なんの特徴もない、酷くか細いその糸は、誰にも切れない一つの糸となって、結び続ける。
それは、不確かな、でも優しい愛のあかし。
そんな、恋。
そんな、愛。
絡まって、結ばれて。
(やがて、愛に染まっていく。)
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