探偵ゼロ−11−

ヒョン  2009-11-24投稿
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どうにか最前列まできた
が、隼人の顔はすごいことになっていた。

顔のいたるところに擦りむいた傷ができている

恐らくカメラやマイクなどの機材のせいだろう。

ゼロはどこだろう・・・

その刹那、

なにか強い力にひっばられ、

隼人の身体はあざやかに

宙を舞った。

そして不様にひっくり返った。

「どうにかいけましたね」
警備員になにか手帳のよ

うなものを見せながら言った。

警備員はそれを見るなり、
さっと道をあけた。

(け・・権力すげぇ)




−−−−−−−−−−−


刑事課・・

そこに内山刑事がいた。

あの電話にでた刑事だった。

(中年の男性だ)

受付をすんなり通り抜け

刑事課にたどり着いた。

そして零は内山刑事に

話し掛けた。

「内山刑事ですね?」

「ん、なんだいま忙しいんだ。」

「電話をかけた者です」

「名前は?」

刑事はお茶をすすった。

「神崎零、探偵ゼロです」
内山刑事は、お茶を

すごい勢いで噴射した。

「あ・・あなたが?」

「ええ、」

零は手帳を見せた。

「で、なにか用ですか」

「いろいろと頼みたいことがあります」

少し間をあけて言った。

「なにかあったんですか」
「例の連続殺人の犯人から犯行予告が届きまして」

「・・・!」

やっと面白くなってきた

そして隼人は思った

権力、すげぇ・・・

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