「あいつら、来たら、絶対おごらせようよ」
幸は、もう完璧奢ってもらうつもりでいる。
由宇も、うなずきながら「ほんと、当然」とかなりご立腹な様子。
確かに、1時間も待たせるなんて、どんな合コンだよって言いたくなる。
7時になったので、待ち合わせの場所にもう一度向かう。
場所はカラオケ屋。
「・・・なんで、はじめからカラオケなの??普通ご飯食べてからじゃない?
私お腹空いちゃったよ〜」
私は、幸に文句を言う。
「そんなこと言ったって、向こうが指定してきたんだからしょうがないよ。歌いながら食べればいいじゃん・・あっ、電話が鳴ってる・・もしもーし、着いた?え・・どこどこ?あ、も、もしかしてあれ?」
幸の指さす方に目をやると、3人いた。
いたのはいたのだけど・・・。
私たち3人はちょっと絶句状態。
なぜなら、彼らはかなりのヤンキーだったから。
怖っ!
私は、本気でそう思った。
幸の話では、警備員との合コンのはず。
なのに、なんでヤンキー?