世界の果てまでゆけたなら
きみと二人になれただろうか
他の誰にも邪魔されず
二人の世界を築けただろうか
社会から離れては生きられない
呟いて、白い息を吐く大人たち
きみは見ていた
そんな大人たちをただじっと
賢そうな瞳を煌めかせて見つめていた
あたしはそんなきみを見てたから
飽きもせずに、ずっとずっと見つめてたから
だからあたしも現実を知った
社会から離れては生きられないのだと
世界に果てなどないのだと
世界地図は完成してしまったから
あたしたちはみんな知ってしまった
箱庭の中にいること
逃げられないことを
だけどね
きみが頑張ってることわかったから
あたしも気合い入れて生きてくよ
世界の果てはないかもだけど
果てなんてそもそもいらなかったんだ
きみがこの世界にいてくれるだけでいいと
ようやく気づけた
だから
きみがいるこの美しい世界を
あたしは今日も楽しんで生きていくよ