いつもの場所で?

YOSI  2009-11-26投稿
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翌日2人は、空港集合にして、別行動にしていた。
義人は、観光地巡りを、哲彦は疲れもあって、とまっていたホテルの最寄り駅で、ぶらぶらしていた。
駅中の土産屋にふらっと立ち寄った。
「迷うな…」と考えていたところ、
「このクッキーなんかイチ押しですよ。人気ありますよ」
と、従業員の女性が声をかけた。
「あっ!昨日の」
その顔は、昨日、義人と立ち寄ったカフェの子だった。
「あっ昨日はどうも」
彼女も、哲彦の顔を覚えていた。
そのカフェは、どちらかとゆうと、年配の人や女性ばかりで、尚且つ、2人がいた時は、客は彼らだけだった。
だから、例の話をした後、少し話をしていたのだ。
「ここでも仕事してるんだ?」
「はい。あそこは、マスターと奥さん以外、バイトは、女性ばかりで、週2日しかやれてないんで、残りはここなんです」
「掛け持ち大変だね」
「就職出来なかったんで…でも仕事出来るだけいいですよ。親に迷惑かけられないんで…」
「まあ…体壊さない程度に頑張ってね。」
「ありがとうございます。今日帰られるんですね?」
「そうです。また、ここに来ますよ。そしたら、あのカフェにも寄らせてもらいます。君に会いにね(笑)」
哲彦は、社交辞令とはいえ、思いきったことを言ったなと、思った。
普段、義人にアドバイスをしているようなことをだ。
だが、アドバイスをしてはいるが、まだ仲良くなる前の女性に言ったのは、初めてである。
「本当ですか?私、あんまり友達いないし、東京にも行ったことないんで、嬉しいですよ。迷惑じゃなかったら、私と仲良くなってもらえますか?」
「もちろん。喜んで。」
「ちょっと、待っててください。」
そう言うと、彼女は、店の奥に行って、すぐ戻ってきた。「これ、私のメルアドです。…私、『かすみ』って言います。」
「いいの?すごく嬉しいけど、メルアド貰って」
「はい。昨日、あなたと話していて、悪い人じゃないと思ったし…」
「そう…俺は『哲彦』と言います。そう言ってくれて、嬉しいよ」
「よろしくお願いします。『哲彦』さん。」
しばらく話して、哲彦は、かすみが進めるクッキーを買った。
「じゃあ、また」
「ありがとうございます。また来てください。」
哲彦を見送ったかすみは、何気ないことを思った。
もう1人は…

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