―…俺の人生は、これでいいのか?
ふと、思う。普通に生まれて、普通に結婚して、普通に仕事して、ただなんとなく、生きている俺。
毎日毎日違った出来事があっても、全て同じに見える。ぐちゃぐちゃぐるぐる。複数の色を混ぜた絵の具みたいな、酷く曖昧な毎日をただ無感情に生きるだけ。
まっすぐに歩いてきたつもりの道だって、いつの間にかなにもない所に来ていた。
そこは違うと呼びかける人の声を知らずに、一緒に行こうと差し出された手を通り過ぎ、整備された綺麗な道を安全に歩いてきた俺が見つけたのはなんの変哲もない場所。
ただ広くて、個性も何もない。心になんて残らない。そんなこの場所が俺の終着点と言うのなら、いっそあの空へ飛び立ってみようか。
大空へ飛び立つことを恐れ、安全な地面を歩いてきた飛ばない鳥のような俺に、何ができるかなんて事はわからない。でも、このまま社会の歯車の一部なんてごめんだ。
今からでも遅くない。飛び出せ、空に。もうなにも、怖くない。
飛ばない鳥
(飛ばないだけで、本当は翼があるのだ)
わかりにくいかなぁとタイトルの横に名前をいれてみました(o^∀^o)
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