勇気の礎

桃子  2009-11-29投稿
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バス停からバスが走り出す…

彼を乗せたバスが走り出す(ことを感じた)…


涙が溢れた!



会える!

その期待が
勇気になり杖をつき…外に出た!


別れ際に
泣きじゃくる私の髪を撫でてくれた!


……………………


48時間前も…
私は泣いていた…
彼は電話口で言った

願いを叶えてあげるから泣かないで…

電話だけで一度会ったこともない彼…

無理難題を言って…困らせたかった!

無理難題を言って…自分自身の夢を壊し現実にしたかった!



…いますぐに会いたい…


一瞬すら沈黙はなかった…

いいよ!
でも飛行機の手配とか仕事の整理あるから24時間以内の猶予は下さいね!



耳を疑った…
ここまでの交通費とかかる時間…


しかし…
今現実として彼は私の目の前に現われた!



私は目が不自由だ!

しかし足音と匂いでわかった…


彼は優しくそしてハッキリと…いつもの電話の声で話しかけてくれた…

桃子ちゃんでしょ…始めまして…


………………………


別れ際に彼は言ってくれた!

これで一年は幸せな気持ち持続するでしょ!


いいえ…
一生分の幸せをもらいました!


もう恐れない!
目なんて見えなくても関係ない!

一歩一歩…
歩いていこう!

少しずつ…
外に出て行こう!

彼は別れ際にキスをして…そして言ってくれた!



次は自分の足で僕のとこまでおいで!
けど…ゆっくりな何年でも待ってるよ!



涙が溢れた…

涙なんて枯れた…そう思ってたのにぃ!



彼は続けた…

目が見えないこと…不幸とか不運と思って当たり前だけど…

笑い飛ばせ!
自信を持て!

私には呼べば東京から飛んでくる彼がいる!

という自信で吹き飛ばせ!



その言葉!
今の私の勇気の礎!




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