一樹と香里はいつものように長いキスを終えると、外からガターンという大きな物音がして、窓の外をのぞくと木にもたれかかるように倒れる岬を発見した。
「一樹女の子が倒れて、」
「岬、岬返事してくれよーこんなところでどうしたんだー」
そのまま岬を抱き上げてベットに運んだ
「誰なの子の子?」
「幼なじみで三日前まで彼女だったんだ。」
「そうなのーじゃあ一樹を追いかけてきたのねーかわいそうに、私のせいなのね・・・・・」
「香里は悪くない、悪いのは俺だよ彼女がいながら香里を好きになってしまったから」重い空気が流れ、二人で岬が目を覚ますのを待った。
岬には貧血がある多分そのせいだろう。
二時間ほどしてから岬が目を覚まして、目の前には知らない部屋と一樹がいた。
「ごめんなさい、どうしても一樹の心変わりが納得できなくて相手の人を見てみたかったの」
いきなり謝っていた。少し頭がいたい、
「そんなにさせたのは俺のせいだよなー謝らないといけないのは俺のほうさ」
「綺麗な人ねー町では幽霊と噂されてるのよねー」
そこへ、香里が紅茶を持ってきた。
「知ってるわよー生身の人間なのにねー岬さんよね、一樹から話は聞いたわ」
岬はやってはならないことをしてしまった自分を内心責めていた。