そんなある日。彼女が学校を休んだ。
普段彼女は学校を休んだところをみた事がなかったからクラスメイトの間でその日の話の種になっていた。
結局「どんな人でも風邪をひく事はあるんだね」っというありきたりな結論に落ち着いた。
しかし、実際はそうでなかった。
放課後になって、帰る準備をしていると、クラスメイトの女子が
「頼みがあるんだけど〜」っと言ってきた。ん、何?
っと言うと、
「今日、紗々川さん休みじゃん?桜之くんの帰り道に紗々川さんの家あるから寄ってこれ渡して欲しいんだけど」
どうもそれは紗々川さん、つまり例の彼女が所属する委員会の資料のようだった。
自分としては特に急ぎの用もなかったのでそれを承諾した。