祈りは、届くはずなんだ。
願いは、叶うはずなんだ。
そう信じ、生きてきた道は
痛ましいほどに、黒く、くすんでいた。
「もう、何もいらないから。」
”こころ”からそう呟いた。
「ただ、ただ、ただ・・・」
言葉が溢れて、うまく音にならない。
『泣かしたのは、君かい?』
『違うのかい? そうか。』
『僕が泣かしてしまったのか。』
『ありがとう、教えてくれて。』
誰だ、お前は
僕の頭の中で、しゃべるな。
「静かにしてくれ。」
ただ、ゆっくり眠りたいんだ。