「ぐはぁっ」ぷしゅっと血飛沫が跳び、辺りに散らばる。足を浅く何度も切られて、銀は動けなくなっていた。
「はぁ…はぁ…俺は…
刀に」裕太も肩で息をする…いまさっきの力…不思議な感覚の中にいた。意識はあるが、刀に引っ張られる感じ。ゆっくり銀に近付いて行く。「ふっ…いのちごいなんてしないさ…自分の血は美しくないやっぱり他人の血がいい…かならず…傷が治ったらかならず!」バシッ。一発裕太が殴った。バシッ…バシッ…20発殴って止める。銀の顔は腫れ上がっていた…。
「その時は…その時はまた俺が止めてやる!」
「ふっ…できひゅわけひゃいだふぉ」腫れ上がって血が出ている口で言うと、銀は気を失った。
「かった…」そして…裕太も気を失った。