リレー小説「隣の男の子」最終回:木村蜜実

木村蜜実  2009-12-02投稿
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民生の父は、サツキと民生を見て

「実はな…、早川くん(サツキ)の父と私は親友でね…君達には内緒にしていたんだが………」
一つ咳をして、言いにくそうに…

「許婚にしてたんだよ、君と民生を…。」

言葉が出ない…。

2人共口を開けて顔を見合わせた。

「私達もそうだったのよ。気づいた時には、付き合っていて、その後に許婚だったって知ってね…。」
民生の母親は笑いながら、昔の事を話す。

「わっ…私の父は…親友なんですか??」
サツキは言葉を詰まらせながら問い掛けた…。

「…あぁ、幼なじみなんだよ(笑)」

(知らなかった…あんな平凡なお父さんが…会長と知り合いなんて…。)

「でも…何故許婚に??」

「約束をしてたんだよ、家は民生が生まれて、もし、早川の家で女の子が生まれたら、結婚させようって。黙っててすまんな〜。」
民生の父は淡々と話しをする…。

「じゃあ…僕たちは…。」
民生は恐る恐る聞いた…。

「すぐにでもいいだろう♪明日、早川に連絡しておくさ。なぁ、母さん、結婚式はハワイがいいなぁ〜(笑)」

(はっ!!ハワイですかっ!!)
サツキは驚きすぎて言葉が出ない…。

「父さん、結婚式は日本が…。」
民生はサツキの様子を伺いながら、会長を説得させる。

「あぁ…すまんな。舞い上がってしまったよ。」






こうして…

結局、2人は結婚式まで『隣同士』のまま。

それでも、毎日一緒にいて、たまにケンカして、すぐ仲直りして………。





結婚してからも…
仲良く、周りからうらやましがられる夫婦になり…。





それが2人…
歳をとるまで…

幸せが続いて………。








「隣の男の子」終わり♪



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