奈央と出会えたから。<405>

麻呂  2009-12-02投稿
閲覧数[446] 良い投票[0] 悪い投票[0]


『奈央ちゃん‥‥。』



ミズホさんが、あたしの側に付いていてくれ――



『全く‥‥。

こんな純粋な、いいコまで傷付けるとはねェ‥‥‥。』



アヤカさんは、



そう言って、ポンッて、あたしの頭を軽くたたいた――





『森宮。FM生放送中に、リスナー役のミズホから語られた“友達”ってのはな、

テメェに、もてあそばれた全ての者だ。
そして今回、その全ての奴らの協力を得るコトも、

日頃、テメェがどれほど外道な人間かというコトが分かっていた俺らにとっちゃ、

簡単なコトだったゼ。』



聖人がそう言い終えると、



まるで魂が抜けた様な姿になってしまった森宮の父親は、



涙で濡れた顔と、



失禁して濡れたズボンでグチョグチョの、



自分の息子の肩を抱いた――





森宮親子がスタジオを後にするトキ――




『おい。教育長サン。忘れ物だゼ!!』




聖人が森宮の父親を呼び止め、



白い封筒を手渡したんだ――





『あ〜あ。もっと叩きのめしてやりたかったのにね!!』





ミズホさんに笑顔で言われると――





『そうね。元レディース“愛月覇(アゲハ)”の総長としては、物足りなかったわ♪
ねぇ、龍二?!』





みんな、つられて笑ってた――





『ハハハ。アヤカにしては、おとなしめだったもんな?!

ところで聖人。

森宮のオヤジに渡した白い封筒の中身は何ヨ?!』





きっと、



みんな心はひとつでつながっているんだね――



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 麻呂 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
素敵なお相手紹介
(*^^*)無料体験☆


▲ページトップ