その時、一階から
「ちょっと買い物に行くから留守番してて〜!!」
と、心の母親の声がした。今、この家には心と昭幸だけだ。
すると、昭幸が
「心…、俺………」
『ん?』
「なんか………今すっげーしたいかも…。」
「あっ…その〜、駄目だよな?いや、いいんだ。気にしないで…。」
昭幸がそう言って慌てて抱きしめていた心から離れようとしていたから、心は引き止める為に抱きしめた。
『昭幸なら…いいよ………。』
心は昭幸の胸に顔を埋めて真っ赤になった顔を見られないように言った。
「まじ!?俺…本気だよ??」
『うん…、昭幸ならいいよ』
「本当に??」
『うん…』
昭幸は抱きしめていた心を離し、心のベットに座った。
「心…、おいで?」
ギシッ
シングルベットには不釣り合いな体重のせいでベットが軋んだ。小さな心がベットの上で大きな昭幸に抱きしめられた。
チュッ
見つめあった。不思議と恥ずかしさは消え、お互いの瞳に吸い込まれそうな感覚に陥った。
何度も何度もキスをした。触れるだけのキスから徐々に触れている感覚が長くなり、激しくなり、無我夢中だった。
続く…