ペンだこ

キャロルの秘密  2009-12-04投稿
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約10年前に初めて、原稿用紙に小説というものを書いてみました。
そのタイトルは「涙の絆」という小説です。

確か書いた枚数は200枚程度でした。
書いては消し、書いては消しとの繰り返しでした。

どうすれば文章が成り立つのかさえ、よくわからなかった自分は、とにかく、頭を捻っては原稿用紙と睨めっこでした。

そして、「涙の絆」のクライマックスを迎えた時には、右手の中指には、真ん丸なペンだこが、ぷくりと盛り上がってました。

最近は、携帯電話やパソコンに文字化されるデジタル信号を「打つ」という行為が増しました。

でも、また、あの真ん丸なペンだこが少しづつ盛り上がってきました。

「さあ、原稿用紙と睨めっこしようっか」



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