【もしもし龍之介!何時間またせるのよ!?】
【…やっぱ龍之介は美優ちゃんと待ち合わせしてたんだね…】
それは龍之介ではなくテンションの低い男性の声だった。
【は?龍之介?あなただれ】【兄貴の和宏だよ。】
【あぁお兄さん。お久し振りです。これ龍之介の携帯からですよね?龍之介ったら待ち合わせに3時間遅れてるんですよぉ!変わってください】
私は龍之介の兄の次の一言で…頭が真っ白になった。
【龍之介は待ち合わせには来ないよ】
【なんでですか?かわってください】
【龍之介は…
龍之介は死んだんだよ】
すすり泣きながら言う龍之介の兄からのセリフ
なにが起きたのか私にはわからなかった。
龍之介からの着信で出たら お兄さんで龍之介は死んだ なんて言われて…
嘘にしか思えなかった。
私は お兄さんに言われた病院に急いだ。
嘘だよね…龍之介のいたずらだよね
私はそう軽く思っていた。
龍之介に会ったら
どうやって怒ってやろうか 私は考えながら行った。