僕は、決まって日曜の午前10時に散歩をする。
今日は朝から薄曇りで、11月も後半であるし、よく冷えた。
僕の散歩コースは川沿いをてくてくと歩き、何も無い公園へ行く、しばらくそこで休み、まぁ休まなくても良いが、また川沿いをてくてくと歩き帰っていく。
色々と考えながら歩いていたら、もう公園に着いた。
いつも通り何も無かったが、女の子が一人で遊んでいた。
女の子は、中央に有る木の前にしゃがみ、ぶつぶつ独り言を言っている。
僕は少し気になったが、自分の考え事の方が気になっていて、屋根付きのベンチに腰掛け、あれこれ考えた。
しばらくして、突然、女の子は、もう嫌いだとか何とか叫んで、走って何処かに行ってしまった。
僕は、考え過ぎて半分寝かかっていたため、その声で起こされ、丁度良かった。
今度は、さすがに気になった為、女の子のしゃがみ込んでいた場所へ行ってみた。
木の根本には、
小さな車のおもちゃが落ちていた。
(あの女の子のものだろうか。)
僕は、小さな車を手に取った。
(トラクターだ。土が付いていて汚れている。)
僕は何となく洗おうと思い水塲まで行こうとした。
その時、