拓「じいちゃーん!
ばあちゃーん!」
広い玄関に9人がぞろぞろと入ると拓朗が家の奥に向かって叫んだ。
「はいはい」
奥からおばあさんが出てきた。
翼「こんにちはー!」
「はい、こんにちは
いらっしゃい」
拓朗の祖母はにこやかにメンバーを迎えてくれた。
拓「じいちゃんは?」
「畑におるよ。」
拓「じゃあ俺、挨拶してくるわ」
拓朗は走ってでていった。
「あんたらの部屋はこの廊下曲がって奥の部屋ね。
それから…」
「おばあちゃん、お昼ごはんは…」
すると、おばあさんのすぐ後ろの階段を誰かが声をかけながら降りてきた。
翼「あー!!!!!!」
「あ」
その姿をみた翼は叫び、降りてきた男子も翼を見て立ち止まった。
翼「お前はー!!!」
美「誰?」
降りてきた短いストレートの茶髪、明るい色のTシャツにジーンズの男は階段を降りてこちらに近づいてきた。
翼「こいつや!
俺のバンド、馬鹿にしやがったの!!」