デジログ使いと翁の鍵 第13ログ―戦闘?―

白山こっこ  2006-08-12投稿
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第13ログ―戦闘?―\r

「アンタ、俺ら一年の間でも有名だよ。無敵のケンカ番長、ってね」
「…分かってんなら最初の相手にすんなよ…言っとくが、俺は骨を折るぐらいじゃ気が済まねぇんだ」
ポキポキと手の骨を鳴らす零太。もう悪役がどちらかわからない。
―零太殿、僕も出ます。左手を横に伸ばして下さい―\r
と、零太はランザに従って言う通りにする。すると入った時と同じく腕がカッと光って、彼はその場に出現した。
「!
…やっぱ寄生してついて来てたんだね、先パイのデジログ使い。じゃ、俺のも紹介するよ。カット!出て来なよ♪」
と、後ろの人影が動いた。
その姿は、一見小学生くらいの子供。しかし、デジログ使いなので軽く千歳は超えているのだろう。頭はスキンヘッドで、中華な雰囲気をかもしだしていた。
「一応自己紹介するよ。ま、そんなもんすぐに忘れるだろーけど…
俺、一年Bの縄網切助(ナワアミキリスケ)ね。こいつはカット。まあ…」
といい、腕をクロスさせて制服の袖からロープらしき紐を取り出す。それは長く、切助の身長程はあった。そして―\r
「よろしく」
言うや否や彼は、ロープを引きずったまま走って飛び掛かって来た。
「うおおっ、路上でやんのか!?」
後ろに飛び退き、それを避ける。見ると地面は、ロープが通り過ぎた所だけえぐり取られていた。「へへ、不思議?カットによく切れるようにロープをログして貰ったんだ♪大丈夫。デジで別界能力働かしてるから」
と、振り返りざまそのロープを鞭のように振って来た。それも、先程と同じように避ける。
「別界能力!?って、なんだ!?」
「他人からは中身は見えなく、その中でついた傷は戦闘終了後再生する言わば結界のようなものです。存分に暴れますよ…まず貴方の手にログを施します」
と、ランザは槍に似た長い棒を出現させて、それで零太の左手をトン、と叩く。
その途端だった。
零太の左拳は燃え始め、次に右手にも同じようにすると今度は急激な冷気を纏う。しかし、本人には熱さも冷たさもほんのりとしか感じない。
「…!これが、ログ…
つまりこれで殴れってことか」
切助は一瞬目を丸くするが、すぐに放ったロープを巻き戻して戦闘体勢にもどる。
「ログしたみたいだけど意味ないよ♪俺のは飛び道具だからリーチ長いしね。このロープは…
…剣だよ」
そして狙いを定め、もう一度放った。



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