クリスマスの夜
小学三年生になるスズオは小さい部屋に布団だけで体操ずわりをしながら、ただクリスマスが過ぎるのを待っていた。
時間はもうすぐ22時。
スズオの親は今日は、夜勤。
出掛ける前に
『クリスマスは二十歳になるまでに、後十回やってくるから一度ぐらい、無かったもんだと考えて寝てろ』
スズオに言った。
スズオは去年も同じセリフを言われて何もなかったので期待はなかった。
年頃の子供のクリスマス
同級生のリンコちゃんから
先日クラスの行事でミニチュアの煙突をもらった。
(小さすぎてサンタどころじゃねぇ)
それでも枕もとに置いてながめていた。
…すると
ミニチュアの煙突からケムリが!火事!?
突然!スズオの家のトビラが開いた。
…なんと!22時にさしかかろとい時間にリンコちゃんが来たではないか!?。
ス『なんで?』
リ『オソーイ、パパからドライアイスもらったの。遅い時間でも緊急ぽくっていいじゃん♪』
『メリークリスマス♪☆じゃあね、パパ待ってるから』
リンコちゃんのパパはスズオの担任だった。
先生は時々サンタにもなったりする。
スズオはこの冬クリスマスを知った。