君を救う為と差し出した腕は冷たく叩かれた
心を癒す為と投げ掛けた言葉は拒否された
西を見上げ東に後退る
見つめる空は碧の艦隊
冬の晴れ間
小春日和
朱く染まる夕闇まで立ち続けた
微笑を浮かべたのち踵を返した
西に背を向け東に進む
重い脚は鉛の運び
黒い血の海
徒花の道
今は朱い翼を休めよう
今は燃え燻る心を見つめよう
今を掃いまた新たな衣の為に
西へ続く晴天の空
冬の晴れ間
小春日和