男は何も言わずに立ち去ろうとしていた。 「あんた名前は…!?」 レックスは慌てて男を呼び止めた。 「ラキシス…ラキ、だ。」 男はそれだけ言って去っていった。 「ラキ…か。顔に似合わず可愛い名前だな。」 ハウィーはそう言って大きなため息をついた。 レックス達は村長の家で傷の手当てをしてもらい、村長の家でゆっくり休んだ。 「そうか…実験は成功か。だが残念だ。まさかフラー、お前が任務をしくじるとはな。」 暗い廊下でフラーは男と話しをしている。 「ちょっと邪魔が入りましてね。で、話しって何ですかトラド隊長?」 「またやつらが騒ぎを起こした。」 「やつら…?またガンズ&ローゼスですか?」 「あぁ、だがやつらの足取りはつかみにくい。まぁ…見つけしだい殺せばいい。くれぐれもやつらを甘く見るな。たった2人で我がイルバースの部隊を3つもつぶしているからな。」 「分かってますよ。」 フラーはそう言うと暗い廊下の奥へと消えていった。 「あ〜、……いっ…て…。」 レックスは傷口を押さえながら目を覚ました。 となりでフィーが気持ち良さそうに寝ていた。