ナイフ型の灰色の三日月がこっちを見やがる。 いま全身から血が抜けているのが分かる。 そうか、月が俺を刺しやがったのか。 血が足りない… 血が足りない… 亀裂が入った心、いっそぶち壊してしまいたい。 コンクリートから生えた蔓草も、踏み潰してしまえ。どうせそこじゃ長居もできねぇさ。 ガゼルは死んだんだ。 さあ、あの呪文を唱えやがれ。 ダチュラ、ダチュラだ
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