朱い服
白い素肌
雪はゆらゆら舞い落ちて
黒い地面を濡らす
朱い唇
覗く白い歯
吐息はぞくぞく押し出され
二人の谷間にこだまする
朱いストーブ
白いタバコ
冷気はじんじん忍び寄り
一人我が身を侵食す
窓の外の鐘の音の
枕元には朱い靴下
靴下には白い星空
今宵祝うは異国の聖誕祭
朱い血の海
白い骨
涙はぼろぼろ流れ落ちて
君の屍を汚す
今宵祝うは異国の聖誕祭