わかってる…。
貴方と私とではムリなんだってこと…。
貴方は私のずっと年下で…
しかも、これからがある人。
まともに相手にするわけがないよね…私の事なんて。
だけど、やっぱり
信じたい…。
あの時の貴方に
嘘は無かったと…。
少し寒い夕暮れに
わたしをしっかり抱きしめて…
「離さないでね」と言う私の言葉に「うん」とうなずいてくれたこと…。
貴方は気づいてないだろうけど…
あの時わたし…泣いてた。嬉しくて嬉しくて…
涙がこぼれてた…。
貴方の肩の向こうに見える灯りが
涙で潤んでた…。
愛して…なんて言わない。いつもそばにいて…なんて言わない。
ただ…ただ…
覚えていて欲しい。
わたしの温もりを。
わたしの声を。
…そして、わたしの愛を。