土曜日午後6時20分、駅前の時計台の前。
もう20分、ここにいる。
早くも日が暮れてる。まあ、冬だしね。
まあ来る気のない愉快犯もネットにはいる。
帰るか。足をうごかし、その場から離れる。
すると、後ろから肩をたたかれた。
「あの、kousukeさんですか?」
振り向くと、パンツスーツの女性が立っていた。30代でも通じる顔立ち、きれいだ。
「そうですが、あなたがmiyonaさんですか?」
相手はうなずいた。素直に思う、ホントに40代なのか?
「よかった、来てくれないのかと思った」
と自分。
「仕事が入って遅れたの、ごめんなさい」
困るなあ、きれいな人だ。
言い出しにくい、でも言わなきゃな。
「私を一晩、買いませんか?」と。