レックスが起きてしばらくすると、レイが3人を起こすため部屋に入ってきた。フィーとハウィーも目を覚ました。 「フィー、昨日のこと…」 レックスはフィーが昨日のことを覚えているか気になっていた。 「…ごめんなさい…私何の役にもたたなくて…。」 「フィーは俺のことを守ってくれた。今度は俺達がフィーを守るから。」 レックスはフィーがフラーの話しを聞いてないことを知り少しホッとした。 「…ありがとう。」 フィーはニコッと笑った。しかしレックスはフィーの笑顔を見ると逆に辛くなった。 村長の家で朝食を取るとレックス達3人は村を出る準備をした。 「どこか行くあてはあるのですか?」 村長がレックス達に聞いてきた。 「いえ、はっきり言って行くあては無いです…。地上のことは何も分からないですし…。」 「そうですか…、それでは北東にあるレブルア帝国に行ってみてはどうですか?あそこならイルバース帝国もうかつに手を出せません、あと…レイも連れて行ってはくれないでしょうか?何かと役に立つとは思います。」 レックスとハウィーは顔を見合わせた。 「俺達はぜんぜん良いですけど…レイは?」 「私なら大丈夫、役に立つかは分からないが。」 「レイならぜんぜん頼りになるよ!じゃあよろしくなレイ!」 ハウィーは嬉しそうにレイの手を取り強引に握手をした。 レイが新しく仲間に加わりレックス達4人は北東のレブルア帝国に向かうことにした。