僕は憧れる。
BAD ENDに。
まるで銀幕の中の悲しいヒロインみたいな…
だけれど、現実は退屈な毎日で、僕には決してそれを演じることはない。
そしていずれ僕が死んでも、地球は当たり前に自転を繰り返し続けるのだ。
誰かが死んで、また誰かが生まれる。
朝を迎え、夜が来る。
この偏屈のない太陽系の一連の動作は、
ソクラテスだとか、ルソーだとか、ロックだとかが、いくら論じても変わりはしないのだろう。
だからこの終わりのない世界で、BAD ENDを演じる切れたなら、僕の人生は一つの物語になるのかもしれない。
こんなことを考えてしまう僕は、よっぽど不健全なのだろうが。
それでも僕は憧れる。
BAD ENDに。