記憶を辿る

兼古 朝知  2009-12-08投稿
閲覧数[311] 良い投票[0] 悪い投票[0]


記憶を
辿りたいと思います
しかし
思い出せぬのです
だから
残したいと思います
この
真っ青な日記帳に


記憶を
辿りたいと思います
1ページ目
3月4日 空欄
2ページ目
3月5日 空欄
3ページ目
3月6日 空欄
4ページ目
3月7日 空欄…

飽き性ではありません

書きたくない事
ばかりだったのです
裏切り 妬み 怨み
そればかりなのです

でも その中でも

3月25日
あの人と話した
束の間の幸せ

3月26日
あの人とも
もうすぐで別れ道
同じ道は歩けない

3月27日
あの人との別れ
多分もう会えない

3月28日
淋しい


それだけは書けました
どんな内容でも

理由は 多分
あの人との記憶を
失いたくなかったから…

裏切り 妬み 怨み
それを全部忘れて
あの人との記憶だけを
はっきりと
残しておきたかった
からでしょう…
綺麗なままで…

記憶を
辿りたいと思います
しかし
思い出せぬのです
だから
日記帳を買ったのです

忘れないように
日記帳を買ったのです

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 兼古 朝知 」さんの小説

もっと見る

詩・短歌・俳句の新着小説

もっと見る

[PR]
カールもストレートも自由
2980円で楽々セット!


▲ページトップ