「一体どういう奴なんだ!どこにいるんだ」
ルカは頭を抱えた。
「どうしましょう…」
「何も手がかりがないのでは困る…」
ルークとリキもため息をもらした。
すると、急に辺りが騒がしくなってきた。
「何事か」
叫びながら人々は3人の傍を走り抜けて行った。
リキはすぐ傍を走っていく男に問いかけた。
「あっちで変な奴らが街を襲ってんだ!!お前らも逃げた方がいい!あいつら普通じゃねえ!!!」
男はそう叫びながら去って行った。
3人は顔を見合わせて逃げる人々と逆方向に走り出した。
――「…またなんか出たらしいな…」
突然レオナルドはそう呟き足を止めた。
「え…」
「…くるぞ…後ろだ!」
レンが振り向くより先に一瞬でレオナルドが黒の奴を仕留めた。
「まだまだ来るぞ!
わりぃ!これ頼むっ!!」
レオナルドはそういうと、紙袋をレンに返し高く飛び上がった。
「ちょっと…!」