少ない言葉を幾度も幾度も
噛み締めるように
頬に含み
静かに瞼を閉じた…
浮かんでは消える
銀の点滅は
私を中毒者なように魅了させる
包帯の下のケロイドは煮え続けるの…
『流れ出るのです…
すべて私の手から零れていくのです』
足元に落ちた雫くに映る ケロイドだらけの言葉と追憶は
野獣のように美しく 荒々しく
ただ美醜を追い続ける
そして齧るのです
まるで禁断(エデン)の言葉(きおく)を後悔するかのように
静かに頬に含み
齧るのです…