空より高く 〜1cm〜

そら  2009-12-09投稿
閲覧数[518] 良い投票[0] 悪い投票[0]


陸上の大会を初めてみたのは、空夏の地元で行われた高校総合体育大会。





そう。インターハイだ。



スポーツで上を目指すものが、皆 目指す 最高の舞台。





ここが最終地点。
この大会だけのため。
ただ頂点を狙って
これから戦うアスリート達。






その緊張感MAXの大会に、鬼ごっこで、迷いこんだ女の子。



空美。











みーんみんみんみん


夏ですよアピールしてくるセミ。

(セミの抜け殻みして脅かそうとしてくる男子うざいんだよなぁ…。)


8時をすぎても、集団登校のみんなに迷惑をかけることはない。


そう。夏休み!

子供の特権!




初めは、朝一番に友達と市民プールに行って
日がくれるまで公園で遊んで…


そんな毎日だったが

お盆に入ってから、いつも遊んでるカナちゃんもナッちゃんも、みんな
おばあちゃん家に出かけてしまった。


空美の家は、お正月にしか会いに行かないので
こんなとき退屈で退屈でしょうがない。



扇風機がうるさかったので扇風機にむかって
アーッと叫んでみた。




「空美!暇なんだったら、宿題やりなさい!また最終日にドタバタするじゃない!」

34才の女が、近付いてきた。


アーッ!!!

さっきより大きい声を出して、そのまま外に飛び出した。



宿題?
そんなん最終日にやればいいんだよ !

そしたら誰かしら手伝ってくれるし、そっちのほうが効率いい !



そんな小学校らしくないことをぶつぶつ言いながら、空美はブラブラ歩いた。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 そら 」さんの小説

もっと見る

スポーツの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ