生まれてきて初めて目を開いたら
周りは真っ暗だった
なにもかも見えない
ここはどこだ?
オレはなんだ?
何かに囲まれていて息苦しい
おいこんな所でくたばる気はないぞ!
手探りで通路らしきものに気づく
引き寄せられるように進むオレ
どれくらい進んだかわからない
感覚としてわかるのは上に向かってる
おいさっきから息苦しいんだよ!
何かにぶつかる行き止まり
冗談だろう?
ここまできてまさかの行き止まり?
怒り狂いその何かに身体をぶつける
ぶつける ぶつける ぶつける ぶつける…
おいせめてオレが何者かぐらい教えろ!
刹那!通路を塞いでいた何かが壊れた…
目の前に広がる大空
大きすぎて全てわからない
眩しすぎて目がくらむ
どうやらオレは土から出たようだ
つい笑ってしまい目を閉じた
ただもう息苦しさはなかった