「はぁ。。これでやっと家に帰れる〜。。疲れたァ。。」そう独り言を言っている私は、23歳のサラリーマンだ。ごく普通のサラリーマンだ。1週間の出張で東京でがんばっていた私はやっと大分にいる妻と?歳の誕生日をあさってにひかえた娘に会えるのだ。とても嬉しい。 飛行機は離陸。 最初の飛行機が宙に浮く感覚が私はたまらなく好きだった。 いつのまにか私は眠っていた。 そういえば私は妻には、欲しがっていたコップを、娘にはお菓子セット、お腹をおすとおしゃべりする、熊のぬいぐるみをお土産に買っているのだ。妻と娘の喜ぶ顔を頭に浮かべると、なんだか私まで、喜んでしまっている。そんなコトを考えていると私はまた寝てしまっていた。 ガタン。ガガガガ。ガタン!! 私は目が覚めた。いつもより揺れが激しい。。 ガタン!!!!!!!!! 今のはすごかった。私はスチュワーデスさんの顔を見た。なんだかあせっている。なんかさわさわしていて、なんだか落ち着きがない。それにしても揺れ方がやばぃ! 放送が入った。 「お客さま。到着場所は大分空港のはずでしたが、問題が生じたため、四国のほうの空港に着陸することにいたしました。‥‥‥‥」 大分空港に迎えきてくれている妻と娘に連絡してやりたがったが、ここは空だ。無理。早く会いたい。 なんか様子が変だ。 飛行機が急降下している。雑音がすごい。すごすぎる。こどもの泣き声が聞こえる。泣くな‥‥‥‥。 ばん!!!!!!!!!! まっしろだ‥‥‥。ああぶつかる。落ちる。ああ。ああ。ぎゃー! 終