殺那の謎

ココロ  2009-12-10投稿
閲覧数[427] 良い投票[0] 悪い投票[0]

殺那的なものを美しいと思うのは僕らの性なんだろうか。

消えた方がいいなんてことはないのに

貪欲に生にしがみつくことをやめたりはしないのに

一度だけ咲いて朽ちる花を、僕らは美しいと信じている。

尾を引いて一瞬で流れ去る小さな星に

涙が出るほど焦がれたりもするんだ。

人間って不思議な生き物だ。

永遠を求めているのは誰もが同じこと。

だけど実際に永遠なんて手にしてしまったら僕たちはいつか死にたくなるのかもしれない。

消えることは美しいのだろうか。

はかないものは美しいのだろうか。

一瞬の煌めきだからこそ貴重で大切なんだと

それは人生も同じことで一度しかないから大事にしなくてはいけないのだと

聞かされて僕は「ふーん」と呟いた。

納得はできるけど心は相変わらずざわめいている。

何を欲しがっているのかわからないけど

それでもやっぱり弱いものを美しいと感じてしまう僕は

実は誰よりも人間らしいのかもしれない。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ココロ 」さんの小説

もっと見る

エッセイの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ