「生意気なんだよ!」
バンッ
近くにあった板を思い切り叩く
その音にコイツは「ヒッ」と小さく叫び、ただでさえ小さい体を一層小さくする
〜〜〜〜〜〜〜
俺は菅谷淳 スガヤアツシ、高校一年で、自他共に認めるヤンキーだ
今回は俺ん所のクラスに入って来た生意気な転校生、風見康太 カザミコウタに、社会のルールってやつを教えてやってる…………はずだったんだが
「黙ってないで何とか言えよ!」
「すっ、すいません!」
この風見康太、学校では大人しい癖して、大人がいないとなると、この通り、恐ろしく怖い
「学校で大人しいからってなめてんじゃねぇぞ!?」
「はい!はいぃぃぃ!」
「じゃ、この金は貰ってくからな?」
「どっ、どうぞどうぞ」
怖い、だけどコッチが関わらなければ危害は加えないし、放っとけばいいだろ……………
この時、そうやってすましたんだが………
それに気付くには、少し遅かったんだな……………
もっと早く………コイツが転校生としてやって来た時から………放っておけばよかったんだ…………
それに気付くのさえも………遅過ぎた