神の子生まれし寒い夜
その日は かつて幸せが
雪と一緒に降っていた
今では金が 飛び舞って
商売人が 手揉みする
街はギラギラ
札束バタバタ
職無き者が フラフラと
職有る者は クタクタで
いつからだろう 僕達は
大人になって いくごとに
聖夜を 祝えなくなって
彩る イルミネーションを
喜ぶ余裕 すらなくて
彩る 白い淡雪を
ただ白くしか見れなくて
赤い服着た素敵な存在
客寄せパンダに見えてしまう
今も昔も変わらないのは
キラキラ輝く子供の瞳
その小さな小宇宙には
夢や希望や喜びが
溢れんばかりに詰まってて
それはきっと 靴下じゃ
到底詰め切れるモノじゃなくて
その無垢な瞳を見つける度に
僕はかつての聖夜に置き忘れた
色んなモノを 思い出して
思わず空を 見上げてる
黒く寒い 真っ暗夜空を
そして思わず祈るんだ
神様がいるかどうかじゃなく
信じる者を救いたまえじゃなく
未来を見つめている瞳が
これから育まれてく命が
幸せで ありますようにと
祝福が ありますようにと