勇気の杖

桃子  2009-12-14投稿
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私は杖がないと
外を歩けない


いや家の中ですら


心が弱いのか
歩けない



彼は精神病だと断言してくれた


一人になると

不安に支配される

涙がとまらなくなる

過呼吸で苦しくなる



家の階段を登る体力さえも足りない



彼に勇気をもらい
「勇気の礎」
という作品を書いた後

毎日の電話

恋って暖かい

悪い夢をはらしてくれた
直通の愛

と書き連ねた



いつも優しい

しかし
元気な時は
楽しい会話も


私が病んでる時は

彼の電話は
命の電話の代用になる



彼は優しく命令する


一日一回は親に顔を見せなさい

刃物は部屋には置かないこと

なるべく午前中に
起きるように心掛ける

食べなくても水分は摂る
携帯電話の電源は切らない



そんなことすら
できない私って何
という激しい自己嫌悪



彼は
ワンパターン

何って
僕の大切な彼女でない!


いつも心配ばかりかけて
ごめんなさい



愛しています

愛しています

頑張って歩きます



だから
私のこと
見捨てないでね



貴方が私の勇気の杖…

貴方なしでは歩けない…
貴方がいなくては生きられない…


いつかは一人で歩くからね


もう少しだけ甘えさせてね…





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