ホストに〜No.4〜

ハスノ  2006-08-13投稿
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「亜由美ちゃん絶対かわいいし彼氏いるでしょ〜俺わかるもん」
翼くんが亜由美を誉める。亜由美も意外にまんざらでも無い表情を浮かべたのにはびっくりだった。亜由美はキレイな顔立ちとは反対に性格は天然が入っていて、男がほっとかない小悪魔タイプだから。誉め言葉なんて耳にタコが出来るくらい聞いてるはずなのに。
「尚ちゃんもまじかわいいよね〜」
30代ホスト誠も一緒になって言う。尚とは私の事だ。誠が言う言葉になぜかイラつきを覚えて適当に流す。単純に顔がタイプではないだけの八つ当たりに過ぎないけど。私は好き嫌いが激しく、嫌いな奴にはとことん冷たい。
ピピピッ…
携帯がなる。受信メールを開くとさっき送った顔も覚えて無い、営業に来たホストだった。丁寧にお店の場所をメールしてくれてる。結局行くとなればメールの返しが早い。こんなもんだろぅ…何故か私は冷めていた。どうせ疑似恋愛。お金と欲望しかない場所。私たちは男の時間を買ってその時間内でストレスを発散すればいい。愛を求めるなんてバカげてる。ただのゲーム。
私はまたグラスのお酒を飲み干しテンション高めに誠をいじりながらバカを言った。
「お〜乗ってきたね〜」
誠も一緒に被さってくる。

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