その頃…
ある会社の会議室で会議が行われていた。
「"竜之介"の生まれ変わりが姿を現したらしいな…」
「さようでございます。骸禅(がいぜん)社長…」
「だとすれば、今度こそ必ず手に入れる…この"鬼の一族"がな……」
男は煙草を吸いながら、低い声で笑った。
「ですが、社長…同時に銀狐の封印も解かれ、またもや、"竜之介"と契約をしたみたいです。」
「何…?」
男は眉間にシワをよせた。
「200年前と同じく、また邪魔をする気か…うっとうしい犬めが…潰せ…」
「は……では鬼を1体お相手させましょう…田中…出てまいれ…」
すると煙と共に1人の男が現れた。
「何でしょうか…」
「"竜之介"を捕らえろ。殺しても構わん。」
「仰せのままに…」
シュッと男は消えた。
「ふん…これで"竜之介"は我が鬼の一族の手に…」