カランカラン…
スーツ姿の男が入ってきた。
「いらっしゃいませ!」
「…………!」
「…………!」
こあさと聖は顔を見合わせた。
(強い…!)
男は落ち着いた様子で蓮の隣の席に座った。
「こんにちは♪」
男は隣にいる蓮に挨拶をした。
「こんにちは…」
蓮は一瞬戸惑ったが一応、挨拶を返した。
次の瞬間――――…
ダン!!
水の入ったコップが乱暴に置かれた…
「おいおい…客に対してその態度はないんじゃない?」
男はコップを置いた、本人…こあさを睨んだ。
「鬼とあろう者が何故ここに?」
「わかってるでしょ?」
そう言うと男のスーツは着物に変わっていった。
「"竜之介"を奪いにきた」