世界でひとつだけの物語。?

麻呂  2009-12-16投稿
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この作品は、ある作家さんのエッセイに感銘を受けた作者が、感謝の気持ちを込めて送らせて頂きます。


桃子さん、感動をありがとう―――\r





“私なんて生まれて来なければよかったのに”


小さい頃、こんな事を言って、母にひどく叱られた記憶がある。


涙を流しながら私を叱った母。


私は、あの時の母の顔を、未だ忘れる事が出来ずにいた。


私は、生まれつきの弱視だ。


学生時代は、杖をつきながら養護学校に通った。


裸眼では、光を僅かに感じる程度で、


コンタクトレンズと眼鏡を併用しての矯正視力で0.01。


大人になると、弱視による影響で、更に網膜が悲鳴を上げている。


なんてデリケートな私の網膜。


もしも私の目が悪くなかったなら、


もしも私が健常者だったなら、


今の私は、どうだったのだろう。


多分、小さい頃、お母さんに叱られた記憶や、周囲の人達にいじめられた記憶の映像を、


夢の中で何度も繰り返し見る事は無かっただろうな。


でもね、最近よく思うんだ。


屈辱だらけの人生の中に、光をくれたあなた。


自信喪失していた私の中に、愛を注いでくれたあなた。


私は、あなたの一番になれなくてもいい。


この関係が永遠ではないと分かっていても、


今はまだ、あなたの側にいさせてください。





『もしもし桃子!?
クリスマスは、どうやら時間がとれそうだよ!!』



『本当!?嬉しい!!』



『一緒にいれるのはイブの日だけ。

でも、その日は一日中一緒にいれるよ。』



『‥‥‥‥。』



『桃子!?どうかした!?大丈夫!?』


『うん。ごめっ‥‥嬉しくて‥‥‥。』


『もぉ!!泣き虫桃子!!大丈夫。

僕は、いつもここにいるよ。』



『う‥‥ん。もう大丈夫。ごめんね。

でも、これは嬉し涙だからね。』



『ハハハ。僕も桃子に会えるの嬉しいよ。

そうだ!!僕との約束、ちゃんと守ってる?!』



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